ヤキモチ ②
私が要注意人物として認定しているリカさんから、ショートメッセージの通知が来ているのを見つけてしまった私。。
とも「誠君・・・『〇〇部 山田リカさん』ってなんか表示出てるけど・・」
スマホを渡す
誠「??どこに??
・・・・・あーショートメッセージだ。ショートメッセージは気づきにくいんだよね」
そのまま見ずに閉じる
(´・ω・`)なんでよ
なんで見ないのよ
私の前で見られないの??
一瞬にして、楽しいランチの気持ちから、ダークともに変わってしまってる私。
とも「・・・どうしてショートメッセージなの?
会社のメール知らない訳ないよね。なんでメールじゃないの??」
誠「知らないよ。第一めったに来たりしないよ?」
とも「メールじゃなくて敢えてショートメッセージにしてるあたり、おかしくない?私会社の人にショートメッセージ送ろうなんて考えたことないよ?仕事の話ならメールで事足りるじゃん。一人にしかおくれない、しかもスマホからしか送れないショートメッセージなんて、仕事するうえでは不便でしょ。
誠君にだけ、送りたかったから、ショートメッセージなんじゃないの??」
あーもう止まらない💦
誠「だから・・知らないよぉ。そんなに気になるなら見ていいよ。私ってそんなに信用ないの?」
そう言ってスマホを手渡された。
自分もまだちゃんと見てないのに、私に手渡す誠君。
誠君の方に後ろぐらい気持ちはないんだね。
それは・・そうかなって思ってるんだけど。
ショートメッセージを開く。
そこにはこう書かれていた。
「今日はお疲れさまでした。
助け船ありがとうございました。
声をかける間もなく、帰られてたみたいで残念でした。
今度またそちらに出張の時は
一緒に飲みたいので誘ってください」
アウト―!!!!!
もう絶対ぜったーーーーーい気があるもん!!(@_@。
私の妄想じゃないもん!!!
とも「・・・これ、ダメなやつ。読んでみな」
スマホを返す
誠「え・・・??・・・・・・・・・あぁ先週金曜日の夜に来てたんだ。
土日も全然気づいてなかった。いや・・・うーんでも誘わないよ??行かないし」
とも「やっぱり私の女のカンは大当たりだったじゃん。こんなの何でもない人に言う?
しかも彼女は既婚のお母さんだよ??(←私も少しまでそうだったけど・・)
独身の女性ならまだしも、既婚のお母さんがこんなこと、軽々しく言わないよね。」
誠「そんなこと言われても。。。私にそんな気は全然ないし」
とも「大体『助け船』とか出してるから、向こうも勘違いするんじゃないの??必要以上に優しくしてるんじゃないの??」
誠「助け船???そんなの出してないけどなぁ。うん、出した覚えないよ。それより、ともちゃんは私のこと全然信用してくれてないんだね」
とも「・・・・」
信用がないとかじゃない。
誠君が、私より彼女を好きかも、なんて思ってない。
私を裏切って、こっそり会ったりデートしたりなんてこともするような人じゃないって分かってる。
『じゃあなんで??』
私は、あなたの彼女なのに、誠君に気がありそうな人がいても
指をくわえてみてるしかできない。
特に会社の人には、離婚したての立場で、もう新しい彼氏がいるなんてやっぱり言えないから。
助け船出した覚えないのに、リカさんは「助けてもらった💖」って思ってるんだよ??
『誘ってください』??
そういえば、誘ってもらえる自信があるってことじゃん(´;ω;`)
全然脈が無い人に、こんなこと言えないよね。
ある程度の仲が築けてると思うから、こういうセリフになるんじゃないの??
リカさんはきっと思ってる。
仕事でもつながりがあって、お互い助け合う関係の自分は
少なくとも他の同僚の女性より「特別」だって。
彼女は先週会議でこちらの事務所に来てた。誠君と一緒に会議に出てた。
その帰り、飲みに行けたらって思ってたんだと思う。
だから、また行くときは誘ってください、って「今度はちゃんと誘って」と念を押してきてる。
違うもん。
『特別』なのは、あなたじゃないもん(泣)
誠君の『特別』は、私だもん!!!
それなのに、言えない。
私は、私の立場を主張できない。
それが苦しくて悲しくて仕方がない。
ヤキモチはみっともないことは、自分でもわかってる。
みっともないけど、それでも気持ちを収めることができなかった。
ランチは気まずいまま終わった。
話の続きは、帰りの電車の中に持ち越された。
(続く・・)
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