分かっていないのは誰? -①

気づけば前回の記事から約一か月。。
先月は本当に過去最高に仕事が忙しく(月後半が特に)気づけば11月でした。


この一か月に、ブログにしたいことがたっくさんあったのに、忙しさで書けないうちに詳細を忘れてしまったことも多々。
本当はその時その時の新鮮な感情をそのまま文字にしたいのに・・・。


ホントは時系列に書きたいけれど、今一番新鮮な感情、彼と久々に言い争いをしたことを書きます。(今はちゃんと仲直りしました)


今回も長くて、複数回に分かれます。
お付き合いくださいませ。


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昼休みのLINEのやりとりで彼の老後の話から、私が「私たちはどうなっていくんだろうね」という話題を持ちかけた。


最初の頃、私は彼とは将来結婚できると思っていた。
彼もそれを望んでくれるとも思ってた。
でも、以前のブログにも書いたように、彼は「結婚」という形には全くこだわっていなくて、「生涯ずっと一緒に居たい」とは言ってくれたけど私のように「結婚」をゴールとは思っていない。


そう思う理由も頭では理解をしたつもりだし、実際「結婚」となるとお互いの子どもの気持ちや持ち家のことなど色々課題もあって、ただ「好きだから」だけでは済まない現実もある。


だから「結婚」は確かに現実的じゃないのかもしれない。
一番現実的なのはきっと、彼が言っているように「どんな形でも生涯ずっと一緒にいること」なのだと思う。


でも、彼に分かってほしかった。
私は結婚をしたいということ。
貴方は「結婚と言う形にこだわる必要はない」と思っていても、私はやっぱり「結婚」でしか得られないコトを欲しいと思ってしまうことを。


貴方の苗字を名乗りたい
貴方に何かがあったとき、妻として手術に立ち会ったり、看病をしたい
(考えたくはないけど)喪主をちゃんとつとめて、何年か後には、同じお墓に入りたい


だから、彼に思いだしてほしいと思ってしまった。
彼も20代の頃は「結婚したい」と思った、その時の気持ちを。
「その時にあなたが思ったように、私はやっぱり結婚をしたいと思ってるんだよ」と分かってほしいと。

だから、昼休みの終わり掛けこんなLINEを送った。


とも:そうそう、忘れないうちに聞いておこう。あなたは、前の結婚をしたとき「どうして」結婚したいって思ったの?


これを聞くことで、彼にも確かに結婚したかった気持ちがあって、その時の貴方のように私はあなたと結婚したいのだ、と言いたかった。


今考えれば、とても浅はかな質問。私はよくこういう浅はかな考え方をしてしまう。


彼からは定時後にこんな返信が来た。


誠:どうしてって・・すきだからなんだけど、前提として、いろいろ縛りがなかったからじゃないかな。だから、結婚することのデメリットを感じなかった。



バカだなぁ。私。
こんな返信が来ることを、どうして予測できなかったのかな。
「すきだから」
そりゃそうだよね。だから結婚したんだもの。



彼と彼の前の奥さんも結構歳が離れてる。
前の奥さんがまだ10代の時、結婚してる。
彼の行きつけのお店の店員さんだった前の奥さん。
彼の方から声をかけたって言ってた。


付き合って一年くらいで結婚した、とも。


以前そんな話を聞きだしたとき
彼はきっと前の奥さんを可愛くて仕方が無いと思っていたんだろうなって想像をした。
まだまだ若い彼女を奥さんにもらって、若くて可愛い奥さんが自慢だったんじゃないかなって。


LINEの「すきだから」を目にした時、職場だったけど、一気に動悸が早くなって、目に涙が込み上げてきた。
それでも、平気なふりをして


とも:「すきだから」(笑)そりゃそうだよね。すきだから、一緒にいたくて結婚するんだもんね。


こんな返信をした。


この日は彼と私は別の事務所の日。
早く帰れたら、彼の事務所の近くの駅で待ち合わせをして、お茶をする約束だった。


でも、「すきだから」のショックはなかなかの大きさで、とても会ってニコニコできる自信がなかった。


とも:疲れたから、今日はもう帰るね。


誠:お茶ね。何時にこちらに着く?


返事ができないまま、電車に乗った。
電車の中で、ぐるぐるぐるぐると不毛なことばかり考えていた。



彼の生涯で結局「結婚したい」と思った人は前の奥さんだけだったということになるんだなぁって。
いくら「私とはタイミング的に二人だけの感情で決められない背負ってるものがあるし、結婚ていうものをしてみて、結婚することがゴールなわけじゃ無い、形にこだわる必要なんてないって彼の考えが変わったからだ」って自分に言い聞かせても、「彼は前の奥さんのことが好きで、だから結婚したいと思った」その、とてもシンプルで、でも私には一生手に入れられない彼のストレートな当時の感情を垣間見てしまって、何とも言えない敗北感を感じてしまった。


思えば、前の奥さんは、私が欲しくて手に入らないものをたくさん持ってる(た)。


彼との間の子ども、彼の苗字を名乗る権利、彼の日常を共有できること、彼に毎日ご飯を作れること、彼の身の回りのお世話、毎日彼のぬくもりを感じて眠りにつけること、彼からのプロポーズの言葉、そして彼が先に好きになって彼が誘ったというなれそめ・・・。


ここのブログで、過去の好きと今の好きを比較してどちらが一番かだなんて言えないという彼を、受け入れたようなことを書いておいて、私は結局全然こだわったままだった。


(つづく)