ありがとう

こんばんは。
前回の記事から一か月以上更新できていませんでした。


誠君とは、ここ最近はすごく安定したお付き合いができてます。
帰りに30分だけでも一緒に帰ったり、
時間があるときは一杯だけチョイ飲みしたり。
ほぼ毎日少しでも顔を見られるから
寂しがりの私が安定していられるのかもと思います。


書きたいことは一杯あるのだけど
この週末8月に行った旅行の事を思い出して
胸がいっぱいになったから
そのことを忘れないために、書き記しておこうと思います。



8月ももう終わりに近い頃
誠君と2泊の旅行に出かけました。


行先は福島県。


鍾乳洞好きの私の希望であぶくま洞を見に行ったり、
カワウソが見たい!と、アクアマリンふくしまに行ったり
熊が出てきたらどうしよう、ってビクビクしながら
クマよけの鈴を持ってこなかったことを後悔しながら
五色沼をハイキングしたり(笑)


旅先ではずっと手を繋いで、腕を組んで
誠君が時には腰に手を回してくれたりして
恋人気分を満喫した。


全体的に楽しくていっぱい笑って大満足の旅行だったのだけど
旅行中一回だけ、涙があふれてしまったことがあった。


1日目のお宿に着くと、きれいなロビーに通された。
チェックインの間、宿の方からの「奥様」という言葉に
自然と顔がほころぶ。
ウェルカムドリンクのサービスでビールもあると知って
2人してすかさず「ビール!」と声をそろえてしまった(笑)


長距離を運転してくれた誠君に感謝して
「かんぱーい!!」
とっても美味しい。



とも:「奥様」って言ってたねー。そう見えるかな。
私を見て、誠君が優しく笑う。
誠:奥さんだよ。
ありがとう。
少なくとも旅先では、私はあなたの奥さんとして見てもらえる。
幸せだよ。


宿は本来30ほどお部屋がある規模だったのだけど
平日の中日だったこともあってか
宿泊客は私たちを入れても5組だけだった。


夕飯時間は18時からか19時から選べて
ゆっくりお風呂に入りたいしと19時からを選択。


19時にダイニングに行くと、広いお部屋に
3組しかいないお客。
個室じゃなかったけど、こんなに少ない状況だから
とてもゆったり、静かな雰囲気で食事を堪能した。
ダイニングには、竹をくり抜いて作られた照明が多数置かれていて
薄暗いお部屋で竹からもれる照明がとてもきれいで
雰囲気にも酔いしれながら、美味しいお酒と食事と
楽しい会話でとても幸せな気持ちになった。


20時過ぎに食事を終えて、ダイニングからロビーを通って
お部屋に戻ろうと歩いていたら、何やら歌が聴こえてきた。


そういえば、チェックインの時
「8時からこのロビーで竹灯りCDコンサートをやっているので
是非いらしてください」って言ってたっけ。


ロビーが近づいて、私は息をのんだ。
真っ暗なロビーに
窓際や壁際に竹で作られたランタンのろうそくの灯りが無数に灯っていた。
宿の方がサービスのワインを手渡してくれた。



誠君とふたり、ロビーのソファに座った。
宿の人がチョイスした、色んなアーティストの曲がCDから流れてくる。


ただ流すだけじゃなく、壁には曲の説明やアーティストの紹介なんかも
プロジェクターで映されて
知らない曲ばかりだったけど
どの曲もバラードのような優しい曲ばかりで
歌声がきれいで透き通るような声のアーティストばかりだった。


誠君は私の腰に手を回して
抱き寄せるようにソファに座ってた。


聞き始めて数曲目で
今井美樹さんの「Blue Rain」という曲が流れてきた。


あの綺麗な声で
ピアノの伴奏がメインの、優しい音楽。
竹灯りの幻想的な雰囲気に包まれて
横にいる誠君を見たら、目をつむって幸せそうな寝顔。


その寝顔を見てたら
涙がぽろぽろとこぼれて止まらなくなった。


どうしようもなく、幸せを感じた。
幸せで、ありがとうの気持ちでいっぱいで
涙があふれた。


毎日の忙しさ、子供たちとの騒がしい日々とは真逆の
非日常の幻想的な空間で
愛する人の寝顔を隣でみることができる幸せ。


涙もろいとは思っていたけど
こんな風に、悲しいではなくて
想いがあふれるような涙を流したのは初めてな気がする。


竹からこぼれるろうそくの灯りは
とても優しくて、美しくて
CDから聴こえてくる曲もとても優しい曲ばかりで
優しいものに触れて、私の心も優しく柔らかく、暖かい
そんな状態だったのかもしれない。


その後お部屋に戻った頃には
いつもの心の状態に戻ってしまったように思うけど
あの時のどうしようもなく溢れる誠君への想いと幸せな気持ちは
今井美樹さんのBlue Rainを聴くとリアルに思い出す。
そして、何度でも涙が溢れそうになる。


『愛してる』って多分、こういう気持ちのことを言うんだろうな。
誠君 いつもいつも ホントにありがと。