子供たちに彼のことを打ち明けた -①

先日、息子と誠君がひょんなことからLINEでつながった、と言うことを記事にしましたが、彼と私の子供たちの縁がつながるという奇跡は、まだ続いていました。



子供たちの学校も短い夏休みに入って、でも今年は何の予定もない夏休み。
お盆休みくらい、日帰りでもどこかに連れて行ってあげたい・・と思いながらも、予約できるところは既に予約でいっぱい・・。
予約しなくていいところは、逆に大混雑するのでは?っていう怖さがあってなかなか手が出せず。


私と誠君は、のんびりデートの時に、日帰り温泉デートをする。
お風呂は別々だけど、リラックスした状態で一緒にご飯食べて、ゴロゴロしながら漫画を読んだりして、とっても楽しい♪


なので、子供たちにも是非味合わせてあげようって、去年の夏ごろ一度3人で地元の日帰り温泉に行ってきた。
私と娘は二人で一緒に泥パックしたり、露天で月を見ながらしゃべったりと楽しかったけど、息子は一人ぽっちで男湯に入って、喋る相手もいない状態で、先に出て、待ち合わせ場所で私たち母と姉を結構長いこと待ってたと聞いて、切なくなってしまった。
ごめんね、これでも結構大急ぎで出てきたつもりなんだけど。。


あぁこういうとき、同性の兄弟なら良かったなぁ。
姉妹なら当然3人で入れるから一番良いけど、兄弟だとしても、兄弟二人で一緒にはいって、私は一人だけど、兄弟二人は楽しく入れるならそれの方がずっといい。


息子はお風呂屋さんでのごはんや、漫画コーナーやハンモックなど、お風呂の後に色々楽しんで「楽しかったー!また行こうね!」と言ってくれたけど、まだ小学生の息子に一人でお風呂に入らせて「気持ち良いねぇ」も「月がきれいだねー」も言えなかったんだと思ったら、「離婚してなければ、息子は少なくともパパと入れたのに」っていう罪悪感でいっぱいになった。


だから、あれ以降も娘から「また行こうね」と誘われていた日帰り温泉は、また息子が一人で入るんだと思うと、どうしても企画する気になれず「あー誠君が一緒に日帰り温泉に行けたら・・・息子が誠君ともっと知り合いになって、一緒に温泉入っても良いよって言ってくれたら、日帰り温泉も楽しく行けるんだろうな」なんて思ったりしてました。


でも現実は難しい。
息子もそうだけど、思春期真っ只中の娘には、到底受け入れがたい話。


だから、夏休みの予定も悩むばかりでなかなか決まらない。
コロナもあるし、今年は巣ごもりするしかないかなー・・・。


そんなことを悶々を考えていた時、話の成り行きで、ママがもし再婚したら・・という話に息子となった。


とも「知らないおじさんと一緒に暮らすなんて、嫌だよねー。だから再婚なんてしないよ。少なくとも君たちが大人になるまではね」


息子「うーん、俺コタさん(誠君のLINE上のあだ名)だったらいいな。コタさんが再婚相手なら嬉しい」


息子の口から不意に出た誠君の名前に
心臓が『ドキン』とした。
目が泳いでしまう。。え?あのゲームの時しかコタさんとのやりとりは無かったよね。。。?


とも「え??コタさん???なんで??」


息子「えーだってコタさん優しそうだし。俺のゲームの為にわざわざ友達になってくれたんだよ?!優しいじゃん」



うん。そうだよ。
とっても優しいよ。
コタさんの優しさを、息子が理解してくれてママ嬉しいよ。


実は、前回の息子と誠君がLINEでつながったという出来事があってから、私の中で日に日に「子供たちに誠君を紹介したい」という気持ちが大きくなっていました。


離婚してからずっと抱えていたジレンマ。


離婚した日から、世間的には私と誠君は「付き合ってます」と人様に言っても差し支えない状況(独身同士)になった。
それは、電車の中でも、街中を歩いていても「誰かに見られていたらどうしよう」「学校関係者だったらホントにヤバい」とビクビクしていた私にとって、待ち望んでいたこと。
でも、実際は一番近い存在の子供たちには、変わらず隠し事をして、誠君と会う時はウソをついて外出しないといけない、という現実が待っていて「独身同士になったのに、ケジメを付けたのに、それでもやっぱり一番ウソをつきたくない子供たちに、私はウソをつき続けている」というジレンマが、いつも心の中にありました。


でも、このウソは必要悪。
何でもかんでも正直に伝えることが正しいことではない。


そう頭では分かっていても
週末「お買い物に行ってくるね」と子供たちには伝えても
実際は半分は誠君とお茶をして、半分はお買い物をしている。


「そのくらいのウソなら子供たちへの罪悪感を感じる必要も無いんじゃない?」と思う自分と
「このくらいのウソすら、子供たちにつかないといけないの?」と思う自分がいる。


お茶をして、その後急いでお買い物をしてる。何も誠君とエッチをしてるわけじゃない。内容的に大したことじゃないのに、それでも「誠君と」と言うだけで、タブーになってしまうことに、自分の中でずっとジレンマを感じていました。


子供たちは私の宝物。少なくとも大人になるまでは、私が全力で守って育てないといけない存在。
でも、誠君も大切な人。
どちらも私にとって、大切なものなのに誠君の存在はタブーになってしまっている。
それが悔しい。


でも、ここ一か月くらい、ずっとこのテーマを考えてきて思ったんです。
「タブーにしてるのは、私自身なのでないか」って。
私自身が「子供たちにとって誠君の存在は嫌なものに決まってる」「母親が父親以外の男性と仲良くするなんて嫌に決まっている」「母親が恋愛してるなんて気持ち悪いだろう」と強く思っていて、だからこそ、誠君の存在は『タブー』だと、私自身が思い込んでいるんじゃないか、と。


勿論、私の考えはおそらくあっていると思います。
「私の恋愛を子供たちが応援してくれるかも」なんてお気楽な考えは持っていません。
ただ、完全に誠君の存在を遮断して、タブーにするという今までやり方ではなく、少しずつでも子供と誠君をつなぐ細い細いパイプのようなものを、私が作る努力をしないといけないと思い始めました。


だって、二つの大切なものに、仲良くしてほしいのは誰よりも私なのだから。
私のエゴなのだから。


そんな気持ちになっていた時に、息子からのまさかの「コタさんなら良いのに」の言葉。
私には、見えない何かに背中を押してもらったように感じました。


『息子に、思い切ってコタさんのことを話してみよう』


私は、息子にコタさんの存在を伝えようと思いました。


(長くなるので続きます。。。)