作戦失敗

<なれそめ編>


「どうしてスカート履いてなんて言うの?」
「私のことどう思ってるの?」
聞きたいことは山ほどあるのに
答えを聞くのが怖くて聞けない



だからLINEはいつも
元気モードのテンションにして
私がたくさん話して
楽しく会話して
またねーって終わる


まったく
なんなんですか!
友達モードを貫いてるかと思えば
ふと油断したときに
あんなドキュン砲を打ち込んできて
私の心を乱して
自分の気持ちは何も言ってくれなくて・・


悔しいので
反撃にでてみることにした私
彼を褒めちぎって
ドキドキさせて
(↑今思えばこれが無理(笑))
私を少しでも女性として
意識してもらう作戦


とも:加藤さんの私服ってどんな?
誠:どんなって・・普通
とも:普通って・・(;^ω^)
   でも、スーツ姿にはきっと敵わないよね
   だってスーツ姿最強にカッコいいもん
誠:そんなことないし
とも:独身だし、モテモテでしょ~♪
   年齢よりすっごく若く見えるし
   仕事できるし、頼りがいあるし
誠:・・ともさん、目悪いんじゃない?
  眼鏡、新しくした方が良い

全っ然ドキドキしてない(ノД`)・゜・。
作戦が・・・
もうこうなったら
少しでも自分を売り込む作戦に変更
(↑(笑))

とも:じゃ、今度はコンタクトにしてくる!
   バッチリ度のあったコンタクトね
誠:私、メガネ萌えなんだけど

き・・・きゃーーーー(n*´ω`*n)
そうだったのー!!
いやいや・・・喜んじゃダメ
このブログの皆さんは
きっと綺麗で可愛くてそんな方が多いんでしょうけど
私はほんとに中の中・・
メガネをかけてる普段は中の下くらいって
思ってて
だからまさかの「メガネ萌え」発言を
簡単には受け入れ難い私(笑)


とも:えーメガネ萌えって。。
   メガネが無いほうが
   まだマシだと思ってるのに
誠:大丈夫ですよ
  どっちでも可愛いですから






・・・・


・・・・・・・


・・・・・・・・・か・・



・・・・・・・・・・・可愛???

しばらく脳がフリーズして
意味が理解できなかった

とも:・・・え・・・あ・・・
   な・・・何言ってるんですかー
   加藤さんこそメガネ必要ですよ

誠:あ~そうねぇ
  確かに最近視力落ちてるかも~(笑)

・・・
喜ばせた後の、このオチ
もう完全に遊ばれてる

とも:バカバカバカ
   完全に弄んでるでしょ!
誠:(笑)楽しい


もー!!!
ドキドキさせる作戦は
私のほうがまんまと引っかかって
掌でコロコロな私(泣)

でも
でもでも
初めて「可愛い」って言ってもらえて
結局真意は分からないままだけど
もういいやって
「可愛い」はそれくらい
嬉しい言葉だった

真意が知りたい

<なれそめ編>


恋心を抑えながら
友達としてを心がけて
でも、やっぱり「好き」がひょっこり出ちゃって


そんな私に
「髪は長いままのほうが好き」とかいう
ドキュン砲を打ち込んでくる誠君・・。



別の日、服装の話になんとなくなった私たち
誠:そういえば、ともさんはいつもパンツだね
とも:あーそうだねぇ
誠:なんで?
とも:えー会社だと重たいもの持ったりするし
   スカートは動きにくいし
誠:そんなのそこら辺の男に持たせなよ
  ともさんがやらなくても良いでしょ


その言葉に「女の子扱い」を感じてしまって
またもうれしくてドキドキしてしまう私に
誠君はさらに追い打ちをかけてくる


誠:ともさんさー、今度スカート履いてきてよ


え?
えーーーーーー(@_@;)??


とも:えっ!!なんで・・・
   ていうか、無理だし
誠:だから荷物は男に持たせてさ
とも:いや・・じゃなくって・・
   無いの
   スカート持ってない
   だから、履いていけないよ・・
誠:あら・・それは残念
  ともさん、ロングのプリーツスカート
  似合うと思ったんだけど


(´;ω;`)ウッ…
このころ、機能性のみを重視して
新しく買うものはすべてパンツだったし
昔持っていたスカートはもはや履けない
悲しい体型・・


でも、それ以上に
男性に、こんな服を着てみてほしいって
言われたことが人生初で
しかも、スカートなんて女の子らしいアイテム
長い髪が好きとか
スカート履いてみてとか
・・・・
そんなこと言われたら誤解しちゃうよ
期待しちゃうよ
私「女の子」で居ていいの?って


好きになったら、困るんじゃないの?
もう好きになっちゃってるけど
もっと好きになっちゃっても良いの?


誠君の真意が分からないよ
私のことどう思ってるの?
どうしてスカート履いてなんて言うの?

聞きたいけど聞けない
怖くて聞けない

「好き」増殖中・・

<なれそめ編>

女の子扱いからのLINEのやりとりで
一気に気持ちが高まってしまった私は
誠君からの
「後ろめたい」
「頭を冷やした方が良い」
の言葉に

お互いが心地よい距離感を保てるよう

恋しい気持ちを封印しながら
やりとりをしていた

誠君は私のことを女性としては見てくれてない

その事実は悲しかったけど
日々のLINEは楽しかったし
離婚をするにあたって直面する様々な問題や
今後の不安も
できる限りのアドバイスをしてくれて
とても心強かった

元旦那に言われた言葉に傷ついたり
子育てでの悩みなんかも打ち明けたりして
封印している「好き」は
どんどんどんどん増える一方で
「封印」なんて全然できてない
「増殖」するばかり

ある時、美容院に行くって話になって
日々忙しくて、子供を産んでから
美容院は一年に2回くらいしかいかない
そんな状態だった私
誠君を好きになってからは
やっぱり可愛いと思って欲しいって
伸ばしっぱなしだった長めの髪を
切りに行くことにした

とも:今度の土曜日髪を切ってこようと思って
誠:今くらいのほうが良いんじゃない?
とも:え?Σ(´∀`;)そうなの??
誠:そう
とも:髪、長いほうが好きなの?
誠:長いほうが好きなんだよね
  面倒なのは分かるんだけど
とも:女性は長いほうがって意味?
誠:うん、そうだね
((-_-)なーんだ、私に似合うとか
そんな意味かと思っちゃった。。)
とも:そっかーじゃあ揃える程度にしようかな
誠:でも、自分のしたいようにしてください
  強制はしたくないし
とも:じゃあバッサリショートでも?
誠:うーん・・ともさんがしたいなら・・

LINEの後、私は気恥ずかしくて
スマホのやり取りを見返しては
ニヤニヤしてしまった
長い髪が好きって
私のこと少しは女の子としてみてくれてる?
ただの友達でも、自分の好みって言うのかな

この一見で
それでなくても封印できてなかった恋心は
更に増殖してしまった

やっぱり「好き」
伝えられなくても「好き」
加藤さん、ズルいよ
「頭冷やそう」って言っておいて
わたしを落ち着かない状態にしてるのは
あなたの何気ない一言

でも、誠君はこの後また別件で
私をドキドキさせるようなことを
言ってくれちゃうのです。
罪深すぎるんだよー!!ばかー!!!